お子さんの健康を左右する食事・生活習慣

小さな頃の食習慣・生活習慣によって、将来の歯の健康状態は大きく左右されます。当院では、ドクターだけでなく栄養士の目線からも、食生活をはじめとする生活習慣のアドバイスを行い、お子さんの健康づくりをサポートしています。日頃の食事の傾向やおやつの選び方、また食べるタイミングなどについて、改善すべき点がある場合にはきちんと指導を行います。お子さんの歯の健康、全身の健康のため、ぜひ一度ご相談ください。

子どもの頃からしっかり噛む習慣を

昔に比べ、最近はやわらかい食事メニューが増えています。そのため、子どもの頃から噛む回数が少なく、顎が発達しない傾向にあります。その結果、噛み合わせが悪い子どもが増えているのです。よく噛むことが子どもの顎の骨の発育を促し、その結果として、歯並びや噛み合わせがきれいになるのです。

よく噛むことは、顎の発育を促し、よい歯並びを導くことだけでなく、以下のような様々なメリットがあります。

【よく噛むことで・・・】

  • 肥満防止:噛む刺激が満腹中枢に伝わり、食べ過ぎなくなります。
  • むし歯・歯周病予防:だ液の分泌が促され、むし歯・歯周病の予防につながります。
  • 味覚の形成:味覚が刺激され、正常な味覚が形成されます
  • 脳の活性化:脳に刺激が伝わり、活性化します。
  • 発音の育成:口の周りの筋肉が発達し、正しく発音できるようになります。
  • 顔貌の育成:顎や骨格の成長が促進され、顔貌が整います。
  • 胃腸の負担軽減:噛み砕いて吸収することで、消化を助けます。

食事とおやつを見直しましょう

バランスのよい食事をとることは、心や身体の成長、そしてお口の健康にとってとても大切です。食事メニューが偏っていたり、決まった時間にきちんととらなかったりすると、身体に必要な栄養が不足し、病気や肥満を招くなど体調に異変を来してしまいます。また、やわらかいものばかりを食べていると、顎が育成されず噛み合わせの乱れを招くことは前述のとおりです。

毎日の食事を、子どもが自分自身で管理をするのは難しいこと。親御さんが、食品選びから調理方法、食事のとり方まで、しっかり気を配るようにしましょう。

おやつについて

おやつはお子さんにとって重要なものですが、選び方によってはむし歯ができやすくなるなど、お口の健康に悪影響を及ぼします。無制限に好きなものを与えるのはNG。親御さんがしっかり管理するようにしましょう。

【おやつの約束】

  • 時間を決めて与える
  • 夕食に影響が出ない量にする
  • 歯にくっつきやすいおやつは控える
  • 砂糖が多いおやつは控える
  • できるだけ噛みごたえあるおやつを選ぶ
  • おやつの後は、できるだけ歯みがきをする